ポポナは六歳の少年サンタクロース。
地球の奥深く「サンタの国」に住んでいます。
クリスマスまであと二週間というある日の夕暮れ。
「サンタの国」へ地上に住む動物たちがやってきました。
大事な願いをサンタクロースに届けるために。
荒れ果てた地球に緑を取り戻したい・・・
地上にうつくしい森をつくりたい・・・
動物たちの懸命な願いに、
サンタクロースたちが知恵をしぼります。
この物語は、願いを届けにやってきた動物たちとの友情、
そして、地球46億年の生命史の旅を通じて、
六歳の子サンタポポナが体験するいのちの学びを描きます。
「子サンタポポナの種物語」は73章からなる長い物語です。
ながい、ながい地球のいのちの歩みを、ポポナや動物たちとともに旅します。
こどもたちにも伝わってほしいと、まみ・わっとさんによるあたたかい挿絵が、
たくさん添えられています。
文字を覚えたてのこどもたち、あるいは習い始めたばかりのこどもたちには、親子で、
あるいはおじいちゃんおばあちゃんといっしょに読みながら、
またはこどもたちを愛する先生方の語りを通じて、
サンタの国のお話の世界を自由に旅していただけたらとても幸せに思います。
「サンタの国」は、一人ひとりの心からそう遠くないところにあると、信じています。
こどもたちの素直な心や優しいつぶやきに学び、こどもたちから良心を授かり、その健やかな成長を祈りながら、大人も子どもも、ともに力強く、笑顔で、生きていくことができますように・・・。
書籍情報
「子サンタポポナの種物語」
- 作者 セナピジャー
- 作画 まみ・わっと
- 発行元 株式会社THANKs
- 定価 1,300円(税別)
著者について
作者 セナピジャー
本名 飛谷亜紀子(とびたにあきこ)
香川県生まれ関西育ちの日本人。
将来世代(Future Generations)をキーコンセプトに研究活動するNPO勤務を経て、
民間文化大使としてイギリス南部の中高一貫型私立校に派遣され、
十代の青少年を対象に東西文化交流活動および日本語教育に従事。
パリにて日本語学校勤務、その後京都にて英語/日本語教室主宰を経て、
現在、フランス北西部に在住。一児の母。
「言の葉(ことのは)」の生命力を信じ、
「ことば」に学び、言霊に導かれながら、
「ことば」とともに人として成長できることを願っている。
作画 まみ・わっと
本名 渡邉眞美(わたなべ まみ) 大阪生まれ。
カネボウ系列会社での海外向けテキスタイルデザイナーを経て
小学館「ちゃお」「小学六年生」などでほのぼのギャグマンガを連載。
その後、広告媒体や通販、雑誌や本のためのイラスト制作を続けてきた。
様々な場面で学んできた技術や物語作り、発想法を活かして、現在、
子どもから大人まで、描くこと創りだすことを共に楽しむ「お絵描き教室」を主宰。
長年、周りの人に助けられて歩いてこられた感謝をこめて、
一枚の小さな絵でもぬくもりのあるストーリーが感じられる作品作りを目指している。