私は子供の世界が好きです。でも振り返ると、以前の私は子供と接するとき、子供の世界に入り込んでいたのに、いつの頃からでしょう…

Y.Mさん 40代 神奈川県在住

私は子供の世界が好きです。でも振り返ると、以前の私は子供と接するとき、子供の世界に入り込んでいたのに、いつの頃からでしょう、結婚した後だというのはわかっているのですが、私は変わらず子供がとにかく愛おしい、、、なのに、子供の世界にスリップインできなくなっていました。また将来できるようになる気もするのですが、今は大人として、大人(親)の世界で生きています。これはこの本を読む前からずっと私の中で気づいていたことです。どうしてそうなったのか、それはまだゆっくり考えたことないのですが。でも最近ゆっくりと、またslip intoできるような予感がするときもあります。

それで、この本を読んだとき私が思ったのは、著者は今も子供の世界に「スリップイン」できているのだということ。純粋な童話の心を持って、創造を膨らませ、臆することなくそれを信じて書いているのだということ。それがすばらしい、と思いました。

聖書の世界を融合させて語られる美しい世界ですね。

この本は本当に素敵な「世界」を持っているので、褒めてくださる方はもうたくさんいらっしゃることは判っています。この童話を読んでいると、映像を見ているような具体的なしぐさや様子が伝わってくる表現が一杯つまっていて、どれもかけがえのない大切な一文一文になり、割愛できるものがみつからない、どれも愛すべき言葉なのだ、という著者の気持ちはとってもよくわかるように思います。でも、敢えて(涙を呑んで)割愛し、読者が「何だろう?」「えっ、どういうことだろう?」と引き込まれて次を読もうとする、読者の想像をつけたして理解してもらうかたちを、もう少しとるといいかと私は思います。テクニカルな問題でもあると思うし、全く見当違いだったらごめんなさい!